「ゴッドウルフの行方」スペンサー読書会!

一部に絶大な人気を誇るスペンサー・シリーズ。

書評家の北上次郎さん曰く、
「スペンサー・シリーズを読まない奴とは友達になれない」とか(笑)
 
その読書会に参加してきた。
課題本はシリーズ第一弾の「ゴッドウルフの行方」

このシリーズはなんと39作品もあるらしい…oh

 
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平均点は、5.9点(10点満点)!
 
最高点は8点
最低点は4点
 
まぁ、こんなものかな?
15名の参加者中、男性は2名。男性の比率が高ければもう少し得点は高くなったのかな?と思いきや、最高点をつけたのは女性で、最低点をつけたのは男性だった!
 
いつもながら、横メンの動向は読めないです…
 
 
それはさておき、良かった点は、、、
*スペンサーいい人(逮捕されたら、絶対に彼に電話したい!)
*マッチョで素敵、ボクシングシーンがカッコいい
*料理ができて自立している男性像はこの時代にしてみれば斬新
*作る料理が美味しそう
*会話が洒脱で軽妙
*他のハードボイルドに比べると健全
*ボストンの街の描写が素敵
*女性の描きかたが良い
*犯人が死なず、生け捕りになったのが良い
*ストーリーが凝ってないので読みやすい(多少読み飛ばしても問題ない)
*学生生活やファッションなど、70年代の空気感が感じられてよかった
 
マーロウが読者にモテるのはよくわかるのだ。でもスペンサーのような”いい人”は大抵女受けしないものなのだと思っていたから、女性受けしていたのに驚いた。
 
マッチョで、ボクシングができて、料理ができて、面倒見がよく、フェミニストで女性にモテモテ、それがスペンサー。ふーーーーーーん((((;´・ω・`)))
でも、フィクションの世界では、多少欠点や癖がある方が逆に魅力的。
もっと言えば、「やせ我慢」とか「妙なこだわり」とか「変人っぷり」が、探偵の醍醐味ではないか。
そう思うのは私だけ???
 
それに、マックを6個も食べたり、毎日ダンキンドーナツ食べてビール飲んでるくせに、脂肪がないってありえないですから(キッパリ)!
若いならともかく中年なんだし。
 
と、「デブ活」分を落としたい私は思うのだ…
 
 
それに、これはもう「男性版ハーレクイン」以外の何ものでもないではないか。
スペンサーという人物像は、容姿も含め何もかもがパーカー自身の理想だったのだろうなぁ(笑)
 
と思っていたら、、、、
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若い頃は痩せていた!!!
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↑Doraさん所有の1973年の本のパーカー
 
別人なんですけど…w( ̄o ̄)w
最大のオチは、パーカーの使用前、使用後の変化かも(苦笑)
 
 
マイナス要因は、、、
*内容がない
*「ゴッドウルフ写本」がタイトルなのにストーリーに全く関係なさすぎる
*ミステリとしてなってない
*登場人物が無駄に多すぎる。もっと絞って突っ込んで描写すべき
*人が死にすぎる
*母娘どんぶりは節操がない
*テリイが嫌い
*軽佻浮薄さが否めない(C調)
*いたずらにウィットを弄んでいる感がある
*スタイルはあるが、Way of Lifeがない
*菊池光さんの良さが発揮できてない
 
 
訳に関して言えば、確かに光さん的にはスペンサーは「やや軟派すぎる」という声も多数。
会話の妙についても、それを洒落ていると感じるか、おしゃべりで軽いと感じるか。
少しシリーズも下りスーザンが出てくるようになると、会話のキャッチボールが可能になるので「洒脱さ」も感じられるようになると思う(が、同時にウザさも増す)
 
スペンサーは完璧すぎると前述したが、「母娘どんぶり」はどうなのよ?というご意見も(失礼!)完璧どころか、女好きで節操なさすぎというのだ。
ある男性参加者は「据え膳」だし…と消えるような声でつぶやいていたが、私もそう思うなぁ(笑)
しかし、それもこれもスーザンが登場するまで。
 
そもそもストーリーに意味がないゆえ、「単なるスペンサーの自己紹介本」になってしまっているのも残念なところ。以前にも書いたが、相棒の黒人ホークも恋人のスーザンもいないせいで、必要とされる構成要素が不足しているのだ。
 
この本から得た教訓は、「シリーズものは必ずしも最初から読む必要はない」ということだろうか(笑)
 
 
他方で、70年代はこれが新鮮だったのかもしれないなとも思う。今の我々はフィクション慣れしてスレているし、小説やドラマにはその時々の流行というものがある。流行に左右されることのない名作もあるにはあるが、この手のものには、読むにふさわしい「時期」や「旬」が存在すると思うのだ。
 
これを読んで憤慨しているスペンサー・ファンのあなた。でも、あなたは、スペンサーの「旬」に、完璧な「時期」に読んだからこそ、魅了されたのではないだろうか?
もちろん年齢を重ね改めて読むことで、その評価は良くも悪くも変化しうるが、若い頃魅了され憧れたものは、生涯を通してのお気に入りとなることが多い。
70年代に学生生活を送っていた人がもう一度読む人と、今のこの時代にはじめて読む人とでは温度差があって当然だ。
 
ちなみに、このシリーズは初読が4名、残りはなんらかの形で読んだことがあるという人だった。
さすがに全制覇しているというツワモノはいなかったけれど(笑)
シリーズ中では、「レイチェル・ウォレスを捜せ」「失投 」を推す人多し。
 
ネオ・ハードボイルドとしてどうかはさておき、私個人としては「初秋」 「晩秋」のセットはなかなかだった。スペンサーの売りはマッチョの具現とフェニニズムだが、それ以外の要素が加わることで深みがでていると思う。
 
ところで、「C調」という言葉を私は今日の今日まで知らなかった。
サザン世代ど真ん中なはずですのに… 
ひとつお勉強になりましたですよ、ハイ。
 

    

 

  

 

 



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