この旅の目的は春帆楼本店でふぐを食べること。下関といったらやっぱりふぐ。このためにはるばる横浜から来たのだ。
ここ春帆楼は、ふぐ料理公許第一号店なのだそうだ。
仲居さん曰く、もともと下関では禁止されていたふぐを庶民はこっそり食べていたのだそうだが、初代総理大臣伊藤博文が訪れた際、不漁のため出す魚がなく仕方なくふぐを出したところ、「こんなにうまいものを禁止にしてはいけない」ということになったのだとか。
伊藤博文という人は、物事に頓着しないおおらかな性格だったようで、数々の逸話も残されているという。
エレベーターホールには、安倍首相のお父様の故安倍晋太郎氏による書が飾られている。
海峡をのぞむ部屋で食事スタート。
仲居さんのおすすめで、「東洋美人」という地元の日本酒をいただく。
ワイングラスで供されるこのお酒は、日露首脳会談が安倍首相のお膝元の大谷山荘で開かれた際、ロシアのプーチン大統領が召し上がったお酒なのだとか。プーチンはいたくこのお酒を気に入ったようで銘柄を尋ねたほどだとか。
確か、大谷山荘でちょっとだけ飲んだことがあるけど、全然覚えてなかった・・・
獺祭よりも味も香りも濃厚で、お米を強く感じる。
このお酒を醸す澄川酒造場の杜氏曰く、「稲をくぐりぬけた水」を目指しているという。
鯛わた共あえ
ふぐ真丈のおすまし
白ワイン追加
日本酒よりもワイン派というか馬鹿舌なので・・・
あらためて乾杯
シャルドネ系があわないわけがない。
とらふぐの薄造り。一人一皿供される。
このねぎは、ふぐを巻く専用に作られた安岡ねぎというものだそう。
アサツキなどよりも細く柔らかく癖もない。
ふぐの香草焼き、白子添え
ワインにあう〜
とらふぐ唐揚げ
とらふぐのちり鍋
ふぐのタタキのサラダ
白子の酒蒸し
〆はとらふぐ雑炊
デザート
一番右の緑っぽいものは下関名物の外郎。
外郎といえば名古屋が有名だが、下関の外郎は米粉ではなく葛粉を使用しているそうだ。そのため、口当たりがプルプルとやわらかく上品な味わい。
名古屋のお土産で外郎をもらっても正直うれしくはないが、これは美味しかった。
大変美味しゅうございました。
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