バッタの学者、鳥の学者

偏った食事は身体によくない。最近、外食も多くて好きなものばかり食べている。それも好きなだけ(笑)季節的なせいもあるが、口内炎も治らない。

それと同じで、偏った読書はアタマによくない。B級ミステリばかりでなく、もう少し有意義な読書もするべきだろう。特に、日常アタマなど使うこともない中年女性にとっては。

ということで、読んでみたのが、これとこれ。
バッタ学者と、鳥類学者のエッセイである。
バッタ
世の中にはいろいろな専門家がいるものだ。
バッタを主に研究する人もいれば、鳥の研究者もいるのだ。
サーヤがご結婚前に山階鳥類研究所にお勤めだったので、鳥の研究者というのは知っていたが、バッタで食べていくのは結構大変なのではないか。
なとなくそう思っていたら、まさにその通りのようで、「バッタを倒しにアフリカへ 」という本は、著者がいかにバッタ研究者として食べていくのに日夜どれだけ頑張っているかという内容だった。
表紙からして身体を張っているのがお分かりだろう。
ちなみに著者の名にある「ウルド」というのは、著者がハーフでミドルネームを持っているわけではなく、かの地で恩人から授かった称号“のようなもの”らしい。
昔はよく「末は博士か、大臣か」と言ったものだが、苦労して博士になっても今は”ポスドク問題”が立ちはだかるという世知辛いご時世だ。

そこで、著者は思い切ってアフリカのモーリタリアという国にフィールドワークに出るのだが、この現地での様子がとても面白い。

モーリタリアとはどこぞ?
知っている方はかなりなツウか物知りか。モロッコの左下の小さなその国は、大方の想像通りあまり都会的ではない。というかとんでもない田舎だ。
トイレのことは書いてなかったけど、察するに例のヤツにちがいない。
しかし、バッタ問題は、今後人口爆発で食糧難が予想される未来においては、非常に重要な問題なのである。
イナゴの大群が穀物を食べ尽くす様を思い浮かべてほしい。(私は、インデペンス・ディを思い浮かべたけども)
もう佃煮にでもして食べちゃえばよくない?(私は遠慮させてもらうけど)とも思うのだが、中には毒を持つ種もいるらしく、何にせよ、そう簡単にはいかないのだという。
一方、鳥類学者のほうは、その数は少ないものの、バッタの人に比べれば恵まれているだろうか?
そもそも両者の年齢が違うので比べられないが、サーヤの例もあるとおり、鳥関係は皇室ともゆかりが深いゆえ、なんとなく地位が確保されているような気もする。
少なくとも鳥の仮装し普及活動をする必要はなさそうだし、バッタに比べればバックアップ体制も整っている。
こちらも島嶼へのフィールドワークを中心としたエッセイなのだが、とにかく文章が読ませる。笑いのセンスが抜群だなのだ。ボキャブラリーもそこいらの小説家よりあるし、鳥類の雑学も身につくこと請け合いだ。
 
鳥といえば、にわとり、鴨、七面鳥、ホロホロと「お皿の上に載る鳥」しか思い浮かばなかった(!)が、これからは、春先のウグイスにも着目してみよう。
いずれにせよ、今日びのガクシャさんはマルチにすごいのだった。
 
 
 
 

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