ノンフィクション

移民こそが日本の唯一無二の生きる道?「2050年世界人口減少」

2020-03-31

2050年に世界人口は減り始め、二度と増えない。
だから、今後は移民こそ国家の命綱だ。
それが嫌なら、惨めに滅びるしかないという本。

 

2050年 世界人口大減少

 

国力やその国の経済にとって人口がモノをいうのは周知の通りだ。
日本がこれほど世界に存在感を示せるのは、1億人を擁する人口のおかげでもある。
その日本は、今、超がつく少子高齢化社会をむかえている。高齢化率に至っては世界のトップだ。
長生きできる国というのは良いことでもあるが、労働力不足は経済の縮小につながる。多すぎる老人を少なすぎる若者が支えなければならない蟻地獄でもある。
よくいわれるAIの活用によるBI政策は今の段階では砂上の楼閣に過ぎない。

ただ、これは日本のような先進国だけの傾向ではなく、世界的な傾向なのだという。今、国連が人口爆発を懸念している地域も、次第に日本化していく。
そして、一旦少子化にむかえば二度と戻ることはない。

女性が昔ほど子供を産まなくなった原因は、第一に都市化したこと、第二が女性の高学歴化と社会進出によるものだ。

ご存知のようにイスラム社会では女性の権利は制限されていて、男性は4人まで妻を娶ることができる(ただし養える経済力のある男性に限られるが)
少子化問題はないと思いがちだが、そのイスラム社会も緩やかではあるが確実に変わりつつある。
つまり世界的に例外はなく、かくして世界人口は減少していく。

日本のような国が、今後も今の国力を維持して行くためには、もはや移民しかないらしい。
自力でなんとかしたいところだが、少子化政策は膨大なコストがかかるわりにリターンがあまりに少なすぎる。
しかし、日本人は大の移民嫌い。移民を入れるくらいなら、日本人は小国として細々生きながらえる道を選ぶだろうと著者はいう。
悲しいかな、これは真実かも…。

でも、もしかすると答えは移民だけではないかもしれない。
グローバル化こそ正義と、世界中が突き進んできたが、もしかして今のコロナ禍を契機に、何もかもが転換期をむかえているのではないか?

日本の悲惨な現状と比較されるのが、この著者の母国のカナダの成功例だ。
言わずと知れた移民国家で、アメリカのような差別問題も少ない。
それは、カナダにやってくる移民は明日からでも高給な職に就ける選ばれた層であるからだという。
そして、国民はそうした移民に寛大で、文化は多様性に富んでいる。

曰く、だからカナダは選ばれる。

はいはい。すごいよね、カナダは。

でも、やはり日本はカナダにはなれないと思う。
なぜなら、アメリカやカナダやオーストラリアやニュージーランドは、皆、先住民族を退け大英帝国からの移民が乗っ取った国なのだから、そもそも日本とは成り立ちが違う。

「移民を受け入れよ、されば成功せん」というのは、乗っ取る側の論理であって、乗っ取られた側の理論ではないし…
読んでいても、そこにモヤモヤを感じてしまう。

それに多様性だけが殊更に価値あることなのかも私には疑問だった。

個人的には、そこは「西洋の自死: 移民・アイデンティティ・イスラム」「移民 難民 世界一安全で親切な国日本がEUの轍を踏まないために」のの方が説得力があったかな。

というか、世界中で人口大減少が起きてしまったら、移民もへったくれもなくなるような…

西洋の自死: 移民・アイデンティティ・イスラム

 

 


移民 難民 ドイツ・ヨーロッパの現実2011-2019 世界一安全で親切な国日本がEUの轍を踏まないために

 

 


人口で語る世界史

 

 

タレントの志村けんさん死去はショックだった。
動物好きで知られた志村さん。
どうぞ、どうぞ安らかに…

 

 

 

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