ダークヒーローの末路はいかに?

久しぶりに読み返した朝倉恭介の「Cの福音」シリーズ
その後、どうなってるのかなぁと思っていたら、「スリーパー」で結末が明かされておりました。


結末は、、、よかったような、悪かったような…

「Cの副音」シリーズは全てKindkle Unlimitedの対象だった時に読み返したけど、この「スリーパー」も対象w

 

さてダークヒーローといえば、今話題のジョコビッチ。
ご存知テニス界のスーパースター、歴代最強No.1。
ただ彼はフェデラーナダルは優等生で品行方正だけど、彼は何かとトラブルが多いことでも知られる。

USオープンでは、線審にボールを打ち込んだことで危険行為で失格にされたり、コロナ禍では自身が主宰のバルカンツアーで感染対策を疎かにして大クラスターを起こしたり…

そこにきて、今回はワクチン未接種の豪州入国騒動。
豪州の入国はワクチン接種が必須条件だが、ジョコビッチは強固なワクチン未接種派。ただ、直近にコロナ感染した場合は免除されるということで、「特別に」ビザを取得したらしいが、これがどうにも怪しい。

ここは争点が2つあって、一つ目は12月半ばの感染歴が怪しい。もう一つは、そもそも外国人の入国に際しては、感染履歴はワクチンの免除要件には該当しないはず、というもの。
昨年11月から豪州入国にはワクチン接種が厳密に求められ、ワクチン免除の医学的条件はごくわずかな心筋炎などの罹患歴しか認められていない。

だが、豪テニス協会や全豪オープンテニス主催のビクトリア州やメルボルン市のバックアップかなんかでビザを得たとかいう話なのだ。

そもそも一国の入国ビザを私的団体や州が許可したなど意味がわからないが、豪州政府側もグダグダだった感は拭えない。
このあたりの経緯が明らかにされていないのも、政府側も落ち度というか加担があったのだろうと推測できる。

スターの「特別扱い」を知った豪州国民は大激怒。
そりゃごもっとも。ワクチンを打ちたくないから帰国できない人も大勢いるだろうし、ただでさえオーストラリアの人たちは厳しい感染症対策を強いられてきているのだ。

大クレームに反応して「ルールはルール」と、豪州政府はジョコビッチのビザを取り消したが、ジョコ側は即控訴。結局、ビザ取り消しの手続きに瑕疵があったということで、ジョコ側の勝訴とあいなった。

この手続き上の瑕疵というのは、よく警察小説なんかにも出てくる、明らかな証拠だけど、保管の仕方などに問題があって証拠から外される、というケースに似ている。
ジョコビッチが入国規則に則しているか否かという本筋以外の問題によって裁判決着した形だ。

納得はできないがこれで幕引きかなと思いきや、今度は豪州政府側は、ジョコビッチの入国書類の虚偽記載を指摘。
ジョコビッチは、豪州入国前に旅行(居住地から国境を越える)をしているという申告をしていなかったという。
SNSでスペイン旅行を楽しんでいる様子を自らアップしているのだから、申し開きはできない。
他にも、母国で陽性とわかっていながらセレモニーに出席したり、取材を受けたりした事実が判明し批判は続出中。

個人的には先のバルカンツアーの件といい、レキップの取材といい、ジョコは「自分は特別」「コロナはただの風邪」と思っているんだろうなとしか…
まあ、知ってたけどw

今日あたり豪州政府は対応を決断するらしいが、どうなることやら。ルールを逸脱した入国ビザを与えるには、相当大物の政治家も絡んでいると推測されるし、お茶を濁すような対応で終わる可能性は高い。

ちなみに、今回ジョコビッチが全豪優勝すれば全豪V10という大記録を達成。
今回もまた「強ければそれでいい」を押し通せるのかな。

いずれにしても、すっきり決着とはならなそうで…
他の真面目にワクチン接種して大会にエントリーしている選手も大迷惑。

アンチヒーローは小説の中だからこそ許せるし共感もできるのであって、現実社会では好きにもなれないわ。

 

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