翻訳ミステリファンにはお馴染み、デヴィッド・ゴードンの「用心棒」の第二弾。 上川隆也主演で映画化もされた「二流小説家」などは、多分好き嫌いが分かれる作風で、しばらくその冗舌路線が続いたが、「用心棒」は割と万人受けする感じ
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イタリアのチャンドラー的ハードボイルドノワール「老いた殺し屋の祈り」
色々な国のミステリ(広義の)が読めるようになって、思ったのは、イタリアのものはかなり好みに合う、ということだ。 ウンベルト・エーコはもちろん、サンドローネ ダツィエーリのダンテとコロンバのシリーズも好きだったし、最近では
続きを読む川崎が舞台のクライム・ノワール「テスカトリポカ」
ああ、日本にもこういうのを書ける小説家がいるんだなと驚いた。麻薬戦争といえばウィンズロウだが、そう負けてないかも。 もちろん同じ土俵で語る事はできないし、そもそも本書「テスカトリポカ」で描かれるのは、麻薬より”臓器売買”
続きを読む来たるべきIoT時代は安全なのか?年末のお楽しみ、ジェフリー・ディーヴァー「スティール・キス」
毎年恒例の年末のお楽しみがやってきた。 そう、ジェフリー・ディーヴァーだ。 お正月休みに読もうととっている人も多いだろうが、私は目の前のご馳走を我慢できない。どうせ年末は呑んだくれていることだし…💦 ライムはある事件がき
続きを読む惜しまれる夭逝。ロジャー・ホッブス「ゴーストマン 消滅遊戯」
「ゴーストマン 時限紙幣」の続編をずっと待っていた。 というのも「時限紙幣」で”語られなかったこと”がずっと引っかかっていたのだ。 クアラルンプールの案件には裏があったのではないか? アンジェラは
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