あの「ウォッチャーズ」の続編!D・クーンツの「ミステリアム」

あの「ウォッチャーズ」の続編的物語。


ミステリアム (ハーパーBOOKS)

 

「ウォッチャーズ」は特殊なゴールデン・レトリバー、アインシュタインを主人公にした物語なのだが、今回もまたゴールデンが大活躍。

「ウォッチャーズ」読み返したかったけど、残念ながらKindle版はなし。本棚を探せば、どこかにはあるはずだけども、探す根気はなくw

彼、キップも知能が高く、特殊な能力を持っている。
愛情深い飼い主ドロシーの死をきっかけに、キップはテレパシーを通じ自閉症の少年ウッディの元に引き寄せられる。

並外れた能力を持ちながらも、重度の自閉症のため話すこともできないウッディは、父親の死に疑惑を抱き独自に調査をしていた。
しかし、ウッディの調査は核心へ迫りすぎたため、黒幕から狙われることになってしまう・・・

SFホラーというカテゴリーではあるものの、根幹をなすのは、孤独な少年ウッディとやさしい犬キップの物語。
犬好き、特に大型犬が好きな方にはたまらないはず。
最近はめっきり小型犬流行りだけど、大型犬は別格です。世話と獣医費用は少し大変だけど。

原題は「DEVOTED」。 
献身的なと言う言葉は、クーンツの犬に対する思いそのものだ。「献身」とか「無条件の」といった形容詞がどれほど犬という生き物にぴったりくるか。
世の中に無償の愛があるとすれば、それは親が子供に対して与えてくれる愛情と、犬が人間に対して与えてくれる愛情の二つだけかもとさえ思う。

犬のことばかり強調してしまったが、SF要素もなかなか興味深くて、テーマは、「ホモ・デウス」などとも通じるものもある。
「ホモ・デウス」は、”近い将来、人間は神へとアップグレードするだろう”ことを科学的技術と人間の欲望をもとに予言した本。ユヴァル・ノア・ハラリの「サピエンス全史」に続くベストセラーだ。
ノーベル賞を受賞したCRISPR Cas9に代表される遺伝子編集技術の進歩は、現実にヒトに神化をもたらす可能性がある。
このことについてクーンツがどう感じているのかもよくわかる展開だ。

人間の欲望が醜く果てしない一方で、犬たちがどれほど無垢な存在であるか・・・

気になるのは今後。「ウォッチャーズ」に始まったこのシリーズはまだ先があるのじゃないかという気がするのだけど、どうなのでしょうね。

 

 

 

 

 

 

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