本書はブレイク・クラウチの「パインズ三部作」の最終巻。
テレビドラマ化されており、文庫を買うと、「ウェイワード・パインズ 出口のない街」のDVDコレクターズBOXが抽選で5名様に当たるそうだ。
本書の一番の魅力は「驚き」である。
第一作目の「パインズ」のオチだけでもかなり驚かされる。
これが想定の範囲内だったという人はかなり凄い人だ。さらに驚くことには、到底その続きがあるとは思えないシチュエーションで、シレっと続きが始まるのだ。
その二作目の「ウェイワード」は、しれっとはじまり前作を上回るカオスをもたらす。なので、『ラスト・タウン』は、最初からにっちもさっちもいかない状況だ。
主人公の保安官イーサン・バークが”ウェイワード・パインズ”の町民に真実を明かしたため、ピルチャーは電気を遮断、町と外界を隔てている電気フェンスのゲートを開け放つ。エデンの園は地獄と化した。
電気フェンスでぐるりと囲っていたのは、外の世界が非常に危険だからだ。
さあ、さあ、この状況でどう収拾をつける気なの?と興味津々で読んだのだが、またもやいい意味で裏切られる。
その手があったか!!!
完結したと思いきや、しかしそこはクラウチ。
またシレっとシーズン2なんかが始まったりして・・・