週末にハードボイルドミニ読書会を控えているので、慌てて読んだ。おー、これで安心して鍋をつつけるというものだわ!(^-^)/
もっと早く読み終わっているはずだったのだが、偶然にもトム・クルーズ主演の映画「アウトロー」を観ていてあらすじを知っていたため、なかなか読む気にならなかったのだ。
まあ、文章の行間や余韻を読む類いの本でもなし、知っているものをまた改めて読むのがわたしは面倒くさいのだ。
映画は、瑣末な部分を除けば、ほぼほぼ原作に忠実だといっていい。
主人公はジャック・リーチャーという元軍人で、米軍の憲兵隊捜査官だった男。ただ、名誉除隊した後の彼の痕跡は一切ない。住所も家族も友人もクレジットカードすらも持っていない。
ある時、インディアナのダウンタウンで、オフィスビルから出てきた人々が次々と狙撃され殺害される。犯人は6発打ち込み、5人が銃弾に倒れた。誰がどう見ても無差別殺人だと思われた。
果たして容疑者はすぐに逮捕される。現場に落ちていた薬莢から指紋が採取されたのだ。犯人は元軍人で狙撃兵だったジェームズ・バーで間違いないと思われた。
だが、バーは「人違いだ」と無実を主張し、ただ一言「ジャック・リーチャー」を読んでくれといって黙してしまう。
捜査当局は、ジャック・リーチャーなる男を調べるが、元米軍憲兵隊の捜査員であったことの確認とれたものの、職を辞してからの行方は杳としてわからない。
一方のジャックは、流浪の旅の途中でジェームズ・バーが自分を呼んでいることを知り、インディアナに向かう。
バーが有罪となる証拠は一点の曇りもなく揃っていたが、バーのことをよく知るジャックは、狙撃ポイントに選んだ場所に疑問を持つ。
トム・クルーズ演じる主人公のジャック・リーチャーが、あまりに出来過ぎており、とにかく、トッムをカッコよくみせるための映画という感じが否めない。
ただ、改めて小説を読んでみると、かなり伏線が張られ、ひねりもきかせてある。「リーチャーがスゴすぎ」と突っ込みたくなるところもあるが、それはご愛嬌。
少し気になったのは、この手のヒーローものにはありがちなのだが、現実世界では、いくら正義の味方でも、悪人を殺していいわけはないということだろうか。
はっきり言って、正当防衛の域を超えてる。
確かに相手は悪党には違いないけども。
映画化の問題点は、なんといってもリーチャーとトム・クルーズとのイメージの差だろうか。
いろいろな人が口を揃えて言っているように、トムはリーチャーをやるには圧倒的にガタイ(特に身長!)が足りない。
なぜならリーチャーは身長195cm、体重100キロ超えの大男なのだ。
他の部分ではわたしはそれほど違和感は感じなかった。いかにもアメリカ人的なヒーローという括りではぴったりだと思う。
余談だが、映画通やアカデミー会員には軽視されがちだが、常々わたしはトム・クルーズはなかなかいい役者なのではないかとも思っているのだ。トムに限らず、アクション俳優はもっと評価されてしかるべきだと思う。顔芸だけの俳優よりずっといい。
11月に公開になった新作「ジャック・リーチャー」の原作「ネバー・ゴー・バック」も読もうか迷ったが、 ちょっと慌ただしくて週末まで時間がないし、何より、講談社が電子化してくれていない。電子化されていたら、絶対ポチってたのに。
Wowowの放送を待とうっと。
反撃がやたらと高騰してる!
講談社も電子化しようよ〜〜〜・・・
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