月は綺麗でしたか?
昨夜は皆既月食。スカイツリーでは営業時間を延長したのだとか。
しかしながら、ここ横浜はあいにくの曇り空。
家人曰く、薄ぼんやりしていただけらしい。「写真は撮れそう?」と聞くと、「暗すぎるし、たぶん無理」というので、私はベランダにでることすらしなかった。
でも、各地では珍しいブラッド・オレンジの月が見られたようだ。
※下記の写真はもちろんイメージです。
私のペンで撮れるはずもありませんですよ…
幻想的というか、終末的というか…
毎週のように「最強寒波」がやってくるほど冬は寒いし、夏は夏で死ぬほど暑いし、こういう月をみると美しさより何かヤバい感が先に立ってしまう。
体調を崩している時はこういう風に気分もネガティブになりがちだから、早く良くならなければ…
ところで月といえば、かの夏目漱石が「I love you」を「月が綺麗ですね」と訳したというエピソードが有名だ。
なんでも漱石が早稲田で教えていた時分、学生が「I love you」を直訳したら、「日本人は絶対にそんなことは言わない」といって、「月が綺麗ですね」とでも訳せばよいと言ったとかいわないとか。いかにも文豪、漱石らしいが、実はこれは根拠がない逸話らしい。
確かに当時の日本人男性は「あなたを愛しています」なんてことは絶対言わない、言えなかったにちがいない。もじもじと「月が綺麗ですね」というのが精一杯だっただろう。
今や東横線の混雑する横浜駅改札で、若い男女がひしっと抱き合っているというのもごく普通の光景。そして、そのことにはもはや驚きもせず、「そこは邪魔なんだよね」などと思いつつ通り過ぎるこの不粋さよ…
といっても、東横線(みなとみらい線)は日本語より中国語のほうが多く聞こえてくることもあるので、日本人カップルとは限らないのだけど。
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