灰色の密命、宿命の地 〜1919年三部作 / ロバート・ゴダード

ゴダードの”スパイ小説”と銘打たれた「1919年三部作」
「謀略の都」を読んだ後、一気に行こうと思っていたので、第三弾が発売されるのを待っていたのだ。

 

 

私は嫌いではないが、読書会なんてやろうものならたぶんボロクソ(笑)
ま、こんな長い小説は絶対に課題本に選ばれることはないので安泰だが。
 
パーカーのスペンサーも出来過ぎ感満載だが、それはマックスも同じ。
でも、女性受けするのは間違いなくマックス。

よほどのマニアでもないかぎり、恋人に夢中の中年の私立探偵より、28歳のカッコイイ英国貴族でパイロットのマックスのほうがいいに決まっているではないか。
そのマックスの何が問題かといえば、、、、
とにかく、強運すぎる(笑)

主人公なので、簡単に殺されたり半身不随になったりすると、ストーリーに支障をきたすのはわかってはいるのだけど、それにしてもラッキーすぎる…
「宿命の地」あたりになると、慣れてしまい逆に安定感さえあった(笑)
でも、実際そういう幸運な人もいるのも事実だし、せっかくフィクションなのだから、夢があっても私はいいと思うのだ。というか、中高年にもなると、それがないとやってられない。
なんだかんだ、私はゴダードファンなので、こういうのもアリ。
そして、完結編といいつつ、完結していなくても許してしまうのだ(苦笑)
それに、そもそも、ゴダードでなければ、
いまどき電子版のない本など絶対に買いませんし。
 
 
 
「地中の記憶 」は2週間もかかったというのに(笑)、本書「謀略の都1919年三部作 1」は1日で読み終えられる。年々集中力はなくなってきているものの興味には如実に比例する。それくらいのゴダード・ファン。   惜しむらくは、講談社さんが電子版を出してくれないことである。 全く、何回アマゾンの「Kindle化リクエスト」のボタンを押したことか。だが、一向にそれらしき気配はない。もうじき完結編も発売されるというのに。 ともあれ、電子版がない本なぞ、余程のことがない限り買うものかと堅く心に誓っているが、ゴダードは別。ゴ...
謀略の都 〜1919年三部作1 / ロバート・ゴダード - Reading For Pleasure
 
 
 
 
 
Spenth@: 読書と旅行、食べることが好き。