イタリアに行ってきた! 番外編 食事と雑談

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ここらで旅はちょっと一休みして、雑談などをしてみよう。

イタリアの食事はとても美味しい。私はイタリアンもフレンチも好きで自分でもよく作るし、基本的に食いしん坊だ。ツアー飯も含めて旅行中食べたものはどれも美味しくいただけた。

ドイツのように塩っぱくもないし、デザートも甘すぎることなくちょうどいい。

今回はツアー飯のほかは、トラットリアばかりだったので、ドレスコードのあるような高級なリストランテは体験していない。

ツアー飯は、アンティパスト、プリモ・ピアット、セコンド、ドルチェというパターンが多かった。アンティパストは前菜で、これは、あったりなかったり。プリモはパスタかリゾット。

例えば、ヴェネツィアでは「イカスミ」、ミラノではミラノ風リゾットなど、その土地土地の名物を楽しめるよう配慮されていた。

ちなみに、「ミラノ風」というのは「黄金の」という意味だそうだ。ミラノ風リゾットはサフラン(ターメリックかも?)で黄色く色がつけられている。

コース料理のなかでは前菜に該当するプリモだが、パスタはしっかり100gはある。これは日本のパスタハウスで供されるのと同じくらいの量なので、少食な人はこれだけで精一杯かも。

セコンドは肉料理か魚料理(もしくはその両方)がやってくる。
ヴェネツィアではナマズ科の白身の魚が、フィレンツェではビステッカ、ミラノでは仔牛を薄く叩いたミラノ風カツレツなどが名物。ビステッカはフィレンツェ風のTボーンステーキのこと。歯ごたえのある赤身肉のステーキで味付けはシンプルに塩、胡椒のみ。

 

セコンドには肉料理か魚料理が出される。
ナマズ科の白身の魚はドイツでも食べた気がするのだが、お味はイタリアの圧勝!

もちろんパンもあるが、とてもとても手を伸ばそうという気にはならず…。
ドルチェも毎度毎度でてくるのだが、味見のために一口だけにしておいた。
お皿を下げる時、カメリエーレ(給仕)に悲しそうな顔をされるが、ごめんなさい、限界なので許して!(笑)

自分でオーダーするのなら、プリモだけのオーダーでもいいだろうし、ハーフポーションにしてもらうのも手かも。

イタリアワインは美味しい。
何を頼めばいいかは簡単。そのお店のハウスワインを頼べば間違いないという。
そもそもハウスワインは、そのお店のスペシャリテにあうものが選ばれているし、概してお安めな価格設定。
だいたい4ユーロから高くても7ユーロの間くらいだったと思う。

ヨーロッパは概して日本よりも物価が高いので、それを考えるとワインは安く感じてしまう。
海外の物価が高いというと、いつも読書会では即座に否定されるが、私は個人的には、アメリカも含め、ここ数年の旅行先で物価の安さを感じたことはないかな…

これって、我が家だけの問題…?

 

 

他によく頼んだのは、ガス入りのミネラルウォーター。
750ml一瓶で3.5ユーロから6ユーロくらいだったかな。二人でシェアして飲むとちょうどよい。

ちなみに、スペインではこのガス入りの水のことをAgua con gas(アグア コン ガス )といっていたが、イタリアでもコン・ガスで通じる。Frizzante(フリッザンテ)ともいうらしい。

炭酸の入っていない普通のミネラルウォーターは、Naturale(ナチュラーレ)だが、ノン・ガスでも意味は通じるみたい。

ジェラートも3回くらい食べた。
どこも英語が通じるし、お店によっては日本語のメニューすらある。
一番小さいコーン(ピッコロ)で、だいたい2ユーロから2.5ユーロくらいで2種類もってくれる。
私は必ず、一種類はピスタチオにした。

お店によって色も味も微妙に違うが、どこのお店のも美味しいのだ。ハーゲンダッツよりもすっっきりした甘さで、喉も乾かない。
写真はピスタチオとマンゴー。

他には、ジャンドゥーヤというヘーゼルナッツのペーストが練りこまれたチョコ味も濃厚で美味しい。

このジャンドゥーヤという名のチョコレートは定番のお土産らしい。お土産屋でも、空港でもたくさん売っている。
私はゴティバより好きかも。
ただ、空港では手荷物にはせず、全部スーツケースに入れて持ち帰った。

というのも、例によって「係員の気分が公式のルール」なので、手荷物検査の際、「チョコは液体だ!」などと言いがかりをつることもあるらしい。
添乗員さんによると、マカロンに挟まっているジャムが液体だからダメ!と言われ、没収されたケースもあるのだとか。

十中八九、係員が食べたかっただけだろうな…

なにせ、相手はイタリア人。反論しても無駄だし、自分の後ろに行列をなしている人々にも迷惑がかかってしまう。
ならば最初からリスクはおかさないほうがいい。
こういういい加減な国では、美味しそうなものはスーツケースに入れておいたほうが無難なのだ。

ところで、世界中どこでも見かけるスタバだが、イタリアにはない。
スタバだけじゃなく、イタリアにはいわゆるレギュラーコーヒーというやつがない。
旅行中、最も恋しかったのは、この「普通のコーヒー」だった。

街のカフェでもホテルの朝食でも、エスプレッソかカプチーノが一般的だ。
アメリカン・コーヒーに該当するアメリカーノというものもあるにはあるのだが、エスプレッソをお湯で薄めたものなので美味しくない。

また、イタリアには普通のクロワッサンもない。あるのは中にジャムやチョコが入った甘いペストリー。外がサックリ、中はふんわりといった美味しいパンが食べたければ、フランスに行かなくてはならない。

私も朝食はとらない派だが、イタリア人も基本的に朝食は食べず、行きつけのバーでエスプレッソやカプチーノを飲むだけなのだという。血糖値を上げたい人は、こういった甘いパンやビスコッティをつまむのだそうだ。
他の2食がかなりボリューミーなので、朝は食べないくらいでちょうどいいのだろう。

どのホテルにも一応は卵料理やベーコン、ハムなども用意されていたが、どうもそれは観光客向けらしい。それなら普通のコーヒーも用意してほしい…
アメリカ資本のホテルにも泊まったが、そこでもパンは菓子パンで、コーヒーは頑としてエスプレッソのお湯割りだった。

 

 


 

Spenth@: 読書と旅行、食べることが好き。