会津若松に行ってきた〜その3 鶴ヶ城と芦ノ牧温泉駅猫駅長

翌日は会津バスがやっている「バスと鉄道で行く 鶴ヶ城から大内宿」というツアーに参加した。お昼ご飯とガイドさん付きで5,500円とオトク。

このツアーは東山温泉か会津若松駅からしか乗車できないため、芦ノ牧温泉の宿からひとまず会津若松の駅に向かう。レンタは会津若松の駅で乗り捨て。

自分たちで回ることも考えたが、初めての土地なのでガイド付きというのは魅力だし、バスの中で飲めて休めるという魅力に負けてしまった。
会津鉄道にも乗ってみたかったし。

大型バスに乗り込むと予定の通りまず鶴ヶ城(会津若松城)へ向かう。
鶴ヶ城は会津若松の駅から車で10分くらい。駅からは路線バスもでているそうだ。

城内入ってすぐのところにある遠藤敬止の碑。

遠藤敬止という方は鶴ヶ城保存の大恩人で、鶴ヶ城の払い下げが決まったとき自らの私財を投げ打ち募金もおこなって、当時2,500円で買取り旧藩主の松平家に寄贈したという。
今の2,500円なら私にも払えるけど、当時のは今でいうとどれくらいの価値なんだろう?
バスガイドさんもそうだけど会津の方は郷土愛が強いな。

この遠藤敬止さんは七十七銀行の頭取にもなった方で、この碑の看板の横には七十七銀行寄贈とあった。

歴代藩主の家紋をみると、この城の変遷と歴史がわかる。
保科正之が徳川秀忠の落とし胤で、家光の異母兄弟。信州の保科家に養子にだされのちに会津を領土として与えられたという。

この保科正之時代に定められた家訓15か条」は会津藩の藩是となった。しかし、そこに定められていた徳川への忠義遵守は、幕末の戊辰戦争へと繋がっていく。

後の会津藩主の松平容保は、藩是のため幕府から頼まれた京都守護職を引き受けたからだ。当時の藩の家老たちはこぞって「火中の栗を拾うようなもの」とその職を引き受けることに反対したという。

こっちは会津若松の駅にあった屏風

そういえば、サッカー日本代表の西野監督も「火中の栗」と言われたけど、ご存知の通り予想以上の結果を残した。
てっきり3連敗するとばかり思っていたが、いやいや日本は強かった。日本代表の皆さんと西野監督ゴメンナサイ。
個人個人の力量もさることながら、団結の力がここまで日本を強くしたのかな?

 

会津のシンボル的存在の鶴ヶ城天守閣。
平成23年に再建50周年記念事業として、本来の赤瓦に葺き替え工事を行ったのだそうだ。写真では赤いかどうかわかりにくいかな?

 

お城もキャラクターになる時代。
お城ボくんの屋根は赤いね。

 

天守閣からの眺め。
このお城にはエレベーターはなし。ひたすら階段で登る。
お城の中には刀とか戊辰戦争で使用した銃が展示されており、白虎隊の展示などがあった。

 

鶴ヶ城をあとにして、やってきたのはわっぱ飯のお店。

 

お昼ご飯の熱々のわっぱ飯。
鮭、きのこの煮物の蒸しご飯で、ツアーパンフの写真と寸分たがわない(笑)
これに三種類のお惣菜とお味噌汁、郷土料理の「こづゆ」がついていた。

ここからはしばしのバスの旅。
なにせ暑いので、熱々の食事のあとコンビニで買い込んだジュースやかき氷で生き返った。
お昼を食べた田季野さんから最寄りのコンビニまでは少し歩いたのだが、会津の街はその規模に比べると個人経営の飲み屋さんが多い印象。
観光客向けというよりジモティ向けという感じだから、会津の方は家飲みより外で飲む派が多いんだろうな。お酒もすごく強そう・・・喜多方も同様の印象だった。

道中のバスでは女性ガイドさんが、戊辰戦争や白虎隊について解説をしてくださった。歴史は勝者が作るとよく言うけれど、私たち部外者が歴史で通り一遍に習う歴史と、会津の方のそれとは見方も違う。
きっとどの歴史もそれぞれにとっての真実なのだろうけど。

そして着いたのは会津鉄道の芦ノ牧温泉駅。空前の猫ブームの後押しもあり、猫が働いている駅として最近脚光を浴びている駅でもある。

ここにはらぶ駅長とぴーち施設長、駅長の従姉妹のつばさちゃんの3匹の猫がいる。その猫たちは、駅舎のなかのゲージでお昼寝をしていた。
今日は暑いからね・・・

初代猫駅長がフラッシュのせいで目を悪くしてしまったということで、猫たちの撮影は禁止。
その代わり、駅の職員の方が抱っこしている「つばさちゃん」をなでなでさせてくれた。2歳のアメリカンカールのつばさちゃんは、ふわふわの毛並みとピンクの肉球がかわいい小柄な女の子。
かつて大型犬を飼っていた身としては、あまりに華奢なので触ると壊れちゃうのじゃないかと心配になってしまう・・・

駅には初代駅長”ばす”にちなんだものが多く飾られている。
野良猫だった初代駅長は地元の方々にも非常に可愛がられていたそうだ。
ちなみに、今の駅長さんと施設長さんはアメリカン・カール。

 

この駅から会津鉄道に乗車する。
ここでもスコールみたいな雨が降りあっという間にやんだ。気温は多少下がったけど、東南アジアかなというほどの湿度。

 

一両だけのかわいい電車がやってきた。 これに乗ります。

 

旅行にも便利なミニサイズ!
 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。