横浜読書会GWスペシャル企画 ミステリークッキング!

会場の下見をしてから、はや3ヶ月、ついにこの日がやってきた。

しかしここだけの話、カメさんがこんなにお料理会を愛していたとは!
去年のゴージャスなチョコタルトも彼の手によるところが大きい。

さて、一度きりだと思ってたクッキング企画だが、今年もはりきって行ってみよう。
本日作るメニューは、以下の4品のランチコース。

*スウェーデン風ミートボール
*ピリ辛レモンの詰めもの
*ロッシのサラダ
*チーズケーキ

デザートを除キ海外ミステリーにちなんだメニュー。
ミステリチャンネルのコーディ嬢のレシピを参考にさせていただいた。

広いイオンであたふたと買い物を終えると、
あれ?想定していた予算より3,000円も安くすんでしまった。
もしかして何か重要なものを買い忘れたのか?

まあ、いいのだ。
買い物したものを運び込んでいると参加者が続々と到着し始める。
M嬢は、自宅そばの超美味しいパン屋さんのパンを携え新規メンバーのJさんは発酵バターを持ってきてくれた。

発酵バターって高級品じゃないですか!
今、無塩バターは入手し難く、今回はケーキ用マーガリンを代用しようかと思ってた(←邪道)のですっごく助かる。

お菓子作りが趣味というJさんには18cm型もお借りした。

今回は4人一組のワークショップ形式。ま
ず、グループ分けをして、レシピと手順の説明をする。
グループ分けはあみだくじ。

早速、デザートから作り始める。

今回使用したのはこのレシピ 
Cpicon 簡単!濃厚♪ベイクドチーズケーキ by レアレアチーズ

焼き上がりはじゃ〜〜〜ん!
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やっぱり火力が強いが、まずまず。

ケーキをオーブンに入れている間は、本日一番の問題レシピ、”ピリ辛レモンの詰め物”にとりかかる。
レシピは、シャーロキアンによるクックブック『シャーロック・ホームズとお食事を―ベイカー街クックブック』より。

ホームズは独自の方法で自分を開放することができたし、また別のことに同じくらいエネルギーをかけて集中することができた。彼は昼食をとり、それから気晴らしして一服した。昼食をとって、それからノーマン=ネルーダのコンサートだ。『緋色の習作より』


このシーンでハドソン夫人が用意したと推理されるのが「ベイカー街風昼食」。そのアペタイザーが何を隠そう”ピリ辛レモンの詰め物”だ。

これね、私も二日前に試作してみたが、、、(←遅いちゅーの!)、
とにかく臭い。

これが気分が悪くなるレベルの臭さ。

だが、安心してくれたまえ、ワトスン君。私もちゃんと対策を講じておいたのだ。
ジム友マダムに相談したらば、
あなた、カルディの安いサーディン缶なんて駄目よ!
そういうものはね、ケチっちゃ駄目なの。
とっても美味しい国産のサーディン缶があるから、それを使ってみたらいかが。」

とおっしゃる。

その美味しいサーディン缶とは、その名も「天の橋立サーディン」
昨日のうちに、明治屋でゲットしておいたのだ。試作する時間はなかったが。

臭さに対しては最善の努力はした。

確かに、缶詰自体はとても美味しい。だが、レシピ通りに作ると臭い。
なぜだか、食べられないくらい臭い。さすがはエゲレスや。

シャーロックは絶対グルメじゃないと思う。
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「これはレモン丸ごと食べるんですか?」
と私に真面目な顔つきで聞いてきたド天然なYくんよ…

皮は食べないでね。それは器ですから。

続いては”ロッシのサラダ”に入れるクルトン作りにとりかかる。
ミス・コーディは油で揚げてるが揚げると結構油っぽいのだ。
なので、またまたクックパッドを活用。
Cpicon ✿フランスパンでクルトン✿ by ruruchirin

何やら今年はやる気満々ですね・・・。
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ところで、『料理長が多すぎる』のなかで、お酢はぶどう酒と合わないから、という理由でサラダに口をつけようとしないモンドールに、ロッシは激高してこういう。

お酢なんて入ってないっていったろう!そのサラダは殆どなんの手も加えていないんだ。マスタードとクレスの芽(からし菜)にレタスなんだぞ!玉ねぎの汁に塩を入れたのをかけてあるんだ!にんにくでこすったパンの皮を混ぜてな!

しかし、ミス・コーディのこのドレッシングは実際、かなりすっぱい!お酢は入ってないけど、めちゃくちゃレモン汁が入ってるから。
お砂糖を入れて酸味を調整したほうがいいかもしれない。というかしないとまず無理。

彼女のレシピの通りだと1リットルくらいだから(笑)

なので、ご推奨の半量ではなく1/3 の量で作ったけど、それでも半分以上余ってしまった。ドレッシングには若干良いエクストラバージンを使ったので、ちょっともったいなかった。

葉っぱ類とドレッシングを冷蔵庫で冷やして、ようやく本日のメインレシピにとりかかろう。

ミス・コーディは『ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女』 のメニューと言っているが、実は小説の中ではミカエルは作ってないし、食べていない。
クリスマス休暇に妹の家で彼が食べていたのは、実はハムだったりするのだ(笑)

でもいいの、美味しいから。
これは信用できないミス・コーディよりもいいレシピがあるので、そちらを採用させていただいた。
Cpicon スウェーデンのミートボール by となかい食堂


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みじん切りにしてくれた新玉ねぎを肉にまぜまぜし、せっせと丸〜く丸めてフライパンで焼くと、肉汁が!

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この肉汁もそのままいかして、ソースも作ります。
贅沢にポルチーニも入れた。

茹でたフェットチーネを添えてできあがり!
う〜ん、美味しそう。
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国旗ピックも作ってきた!(←暇)
 →PDFはこちらからどうぞ。

 

サラダも可愛い。エディブルフラワーは正義!
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ケーキの断面はこんな感じ。
クリームチーズの失敗もあったけど、まずまずの出来だ。
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J班はさらに上級テクニックを使ったらしい。
一旦生地を火にかけてもったりさせてから焼いたのだそうだ。

 
写真とるの忘れたけど、紅茶はウエッジウッドのアフタヌーンティーで。

と、大成功のお料理会でした。
皆さん、ありがとうございました!

費用は会場使用料も含め、しめて一人あたり2,400円!

さすがはセコい主婦なわたし・・・

ちなみに、
この日のベストドレッサー賞はダントツでこの方。

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おしゃれは足元から。

 

 

   

4件のコメント

  1. SECRET: 0
    PASS: 5f461b5ec95b6601ba30ea573a0abf03
    「Spenthさん、これはレモン丸ごと食べるんですか?」と
    素直に訊くことがことのできるヒトがうらやましい。
    先の料理での美味しそうな写真を見た時、
    実は自分もそういうギモン持ちました・・カミングアウト。
    なのでSpenthさんがもし冗談でレモン齧ったなら、
    「ん!?・・そうか、このまま丸ごといくのか」と
    解っているような顔して自分も齧っていたでことでありましょう。
    (別にいいんです食べても死にやしません。
     ただ・・嗤われたことで死にたくなるでしょうが)。
    スタウトの『料理長が多すぎる』は秀作でしたなぁ。
    クレッシングの奇妙でブラックな『料理人』も好きでありました。
    そうそう獅子文六の随筆『食味歳時記』は絶品です!・・ちと古いか。
    ではまた!

  2. SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    naoさん、こんばんは!
    レモンの詰め物、皮も食べられなくはないでしょうけど、これ、臭いんですよ!
    見た目はカラフルなんですけどね。
    いいサーディン缶を使ってみても解消されず…。
    完全に味の組み合わせが間違ってる!と言わざるを得ないお料理でした。
    シャーロックのあの時代、レモンって高級品だったはずなのに、もったいないなと思いましたよ。
    そのシャーロック・ホームズの晩年を描いたパスティーシュ『ミスター・ホームズ名探偵最後の事件』では、もっと家庭的なシェパーズパイとかドート・イン・ザ・ホールなどを家政婦に供されていました。
    ただ、93歳の老人になったシャーロックがあまりにリアルすぎて、なんだか感傷的な気分になりました。
    『料理長が多すぎる』はいいですよね!
    >獅子文六の随筆『食味歳時記』は絶品
    上記は私は知りませんでした。
    色川武大の『食いたい放題』に近い感じ?違うか(笑)

  3. SECRET: 0
    PASS: 5f461b5ec95b6601ba30ea573a0abf03
    おっ!・・『ミスター・ホームズ名探偵最後の事件』、
    今本書は手元にあり、今週読む予定なのでした。
    英国人はガーデニングに(異様に)がんばり過ぎで、
    それ以上(以外)に向けられる感心はもう残されていないのでしょう。
    イングリッシュティーの淹れ方には神経使うクセに、
    基本やつらはバカ舌(・・ぜったい怒られるなぁ)。
    でも文学関係は世界第一級!(ホメておかなくちゃ)。
    さて、ホームズものは原作者自身、最後の短編集『事件簿』で、
    老いたホームズを描いておりましたなぁ(『ライオンのたてがみ』)。
    語り手がいつものワトスンでなく、ホームズ自信という珍品(?)。
    ・・厳密には聖典(正典)からは外れてしまうのかも。
    ホームズのパスティーシュ・・自伝・伝記・パロディそしてシャーロッキアンの研究(評論)とあらゆる方面に派生しておりますが、
    本作はマジメな味わい深い作品である様子・・
    老境のホームズ(!)、期待できそう。
    そうした有名作(自伝)の中の一つ『ガス燈にに浮かぶその生涯』でも、
    最後の場面、死床で愛しい女の名前(ごぞんじの)をつぶやき
    亡くなっていく最期はしみじみとした余韻を残すものでした。
    そう『料理長が多すぎる』に関連して。
    ホームズの隠し子は例の美食家ネロ・ウルフであるとか・・。
    ではまた!

  4. SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    > 英国人はガーデニングに(異様に)がんばり過ぎで、
    > それ以上(以外)に向けられる感心はもう残されていないのでしょう。
    そうそう、93歳のシャーロックも養蜂家になっていますよ。
    > 語り手がいつものワトスンでなく、ホームズ自信という珍品(?)。
    > ・・厳密には聖典(正典)からは外れてしまうのかも。
    正典どころか、推理ものかどうかも怪しい感じですが、文学色が強いので、naoさんもお好きだと思うな。
    どうでしょうか?
    > ホームズの隠し子は例の美食家ネロ・ウルフであるとか・・。
    ええ!!!
    シャーロックは細身で、ウルフはかなりなデヴ
    なんか似てない親子のような気が(笑)!!!

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