少人数だったので、焼き鳥屋さんの個室でまったり読書会。
ちょうどフィギュア男子FSの日。皆、羽生くんと宇野くんの活躍を見届けてからきており、金銀メダルに乾杯。
おめでとうございます!!!
想像を絶する重圧の中での金メダルと銀メダル。
メンタル強すぎ、有言実行かっこ良すぎ。
何気に黄熊も有能すぎ・・・
課題本は「海岸の女たち」 だったが、半分以上は羽生くんがすごかったという話と、なぜか「君の名は」がアレ・・・という話で盛り上がった。
「君の名は」は観てないので、さっぱりわからなかったけど(笑)
それでも一応読書会らしきこともやっており、本書の平均得点は5.5点。
最高点は9点、最低点は3点とその評価は大きく割れた。
各々の感想は次の通り。
*大きな犯罪組織に主人公が一人で立ち向かっていくのは無理がある
*妊娠しているというのに、主人公の行動は無計画で無謀すぎる
*最後のレイプシーンは不要ではないか?(普通ならそこで殺されるはず)
*復讐が中途半端でカタルシスがない
*日本語版刊行の時期が遅すぎる(スウェーデンでは2009年の刊行)
その他、「タイユバン」の一人ランチが昨日の今日で簡単に取れるものなのかとか、さほどお金もない素人がそう簡単に盗難パスポートを入手できるのかなどなど細部にも突っ込みどころ多し。
この人、妊娠してるのに二日酔いになるまで深酒はするわ薬は飲むわ、レイプまでされて、挙句、自らキャリアもアメリカ国籍すらも手放して、子供諸共欧州で不法移民になってしまうとか、メチャクチャすぎて私には全く理解不能だった。
守るべき命を宿しているのに、復讐をするというストーリーも同様に意味不明だったが、それが逆に現実味があると感じたという意見もあった。
本書で唯一のミステリ性は、パトリックが実は黒人で、プロローグでアフリカ系不法移民の遺体だと思われたのは実は彼だったということだ。が、そこがキーでもないという残念さ。
しかし、それらの欠点を全て差し置いても、著者の「熱意と訴求力」が勝ったという声もあり。
主人公の無謀な行動についても、それは彼女が愚かだからで、その愚かな女性が世界の厳しさを知ったという物語なのだと感じたという。
なるほどね、そういう読み方もあるのかと感心してしまった。
また、私たち日本人は幸運にも「生まれた国を出ていかなくてはならないほどの貧困」に陥ったこともなければ、経験したこともない。国を出て欧州にたどり着いても、待っているのはほとんど奴隷に近い不法就労だ。
この種の問題については日本も無関係ではなく、若い人に人気のアパレルメーカーが不法入国した外国人労働者を日給800円程度で働かせていたとテレビ番組で取り上げたばかりなのだそうだ。
作中での取り上げ方はともかくとして、問題提起としてはそれなりの意義もあったという人もいた。
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