新シーズン突入の「暗殺者グレイマン」シリーズ。果たして「飛躍」できたのか?

「暗殺者グレイマン」シリーズは、前回の「暗殺者の反撃で一応の決着を見たはずだった。しかし人気シリーズゆえ、そこでは終わらず新シーズン突入。

なんと「飛躍」するらしいではないか(笑)
これは読まなくてはなるまい。ということで読んでみた。

 

ちなみに「暗殺者グレイマン」シリーズは既に5巻でている。
全部読んでられないという方はこちらをどうぞ。

 

 

この後は「復讐 」して「反撃するだけ。
そしてめでたくCIAの「目撃次第射殺命令」は解除された。

  

 

満を持しての新シーズンでは、つい先日まで命を狙われていたCIAに雇われ、香港に飛ぶ。
中国軍サイバー舞台の天才ハッカー范が突如逃亡したのだ。中国の最重要機密を握る范をめぐり、中国、アメリカ、ロシアが三つ巴で范を追うが、范は香港、ベトナムの犯罪組織の手を借りながら逃げ続ける。

CIAの作戦で香港入りしたグレイマンは、そこでかつてのハンドラーで民間警備会社の経営者、サー・ドナルド・フィッツロイと再会する。フィッツロイは中国から范暗殺を請け負ったが失敗し、囚われの身となっていたのだ。

グレイマンはフィッツロイを助けるため中国側の暗殺依頼を受けるふりをし、范捕獲のために動くが、そんな彼の前にロシア対外情報庁SVRが立ちはだかる・・・

いかにグレイマンが愛国者といえども、つい先日まで命を狙われていたCIAの下で働くのには無理がある。しかもグレイマンは”暗殺者”のくせに正義感も持っているので、CIA とはいろいろと折り合わない。
また射殺命令をだされなきゃいいけど。

ただ、今回はその正義感のおかげで、今後も重要キャラとして登場しそうな女スパイとのロマンスがゲットできた。
彼女は再び必ず登場するだろう。というのもこの物語を織り成す縦糸は、もはやグレイマンの孤独だけでは持たないからだ。

「飛躍」というよりはホップ・ステップ・ジャンプの最初のホップのような感じだが、ジャンプが成功するかどうかは次作にかかっていると思う。

というか、グレイマンは一体何を目指すのか。
着地点は難しそうだが、それよりいい加減「暗殺者の〜」の邦題が苦しい。

 

 

 

 

 

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