実は当初ツアーの予定では、ここからは「徒歩」で、朝日を見にいくことになっていた。MARSの影響のせいかラクダはオプションすらなかったのだ。
しかし添乗員さん曰く、モロッコではMARSは未だ一例の報告もないんだとか。
モロッコに関して言えば問題なしとのことで、添乗員さんが手配してくれてラクダにも乗れることになったのだ。
ラッキー!
ラクダちゃんたちのいるポイントまでは4WDに乗り込んで向かう。
ホテルすら真っ暗なのに街灯などという気の利いたものがあるはずもなく、暗闇をひたすら疾走すること小一時間。ようやくラクダポイントに到着する。砂漠にはいると車も結構揺れるので、酔いやすい人はアネロンを飲んでおいたほうがいいかも。
ラクダのお値段は、300ディルハム(3,000円くらい)で、これにラクダ遣いのチップ20ディルハム(目安)が加わるが、それにしてもリーズナブル。仕事のできる添乗員さんに感謝である。実際、往復すると結構な距離なので、エジプトで乗るラクダに比べれば非常にお得感もあるそうだ。
ちなみにドルやユーロだとかなり割高になるという。カードも不可で。現地通貨が一番お得だという。ベルベル人のラクダ遣いさんたちは、銀行口座を持っていないのだそうだ。
真っ暗な中、スタンバイしてるラクダたち。

こうして足を折って座っている状態で乗るのだが、ラクダが立ち上がるときが怖いのだ。事故が起きるのは、たいていこのときなのだそうだ。
ラクダ隊出発。

毛布を重ねた鞍からも、ほんのりラクダの体温も感じられ、ちょっと手を伸ばして毛をなでてみるとゴワゴワの毛布の感触だった。慣れてくると調子に乗って両手を離して写真を撮ってみたくなったが、くだり坂では危険なので注意注意。
すったか、すったか、なかなか快適です。

そうこうしているうちに朝日スポットに到着し、皆で眺めていると、、、

太陽が顔を出した。

いいことありますように。

砂漠が次第に明るくなっていく。

フンコロガシ?発見!足跡がかわいい。


ベルベル人のラクダ遣いのお兄さんたち。老けてるけどたぶん皆10代後半。絨毯をソリみたいにして遊ぶベルベルスキーをやってくれた。

白ラクダちゃん❤️ラクダ隊で一番フォトジェニックな子。

ドアップも。

かわいい〜(=゚ω゚)ノ
一方、こちら私を乗せてくれたラクダさん。

は、鼻輪してるし。

ラッパーかよ。
このラクダたちは、朝、観光客相手の仕事をすませると、勝手に草地にいってお腹を満たし、夕方には自力で帰ってくるのだそうだ。ラクダ遣いのお兄さんたちはベルベル人の遊牧民(ノマド)で、こうして家畜(ラクダやヤギ)を国有地で放牧させ暮らしている。ノマドの子供たちは学校にはいかないそうだ。教育がないために彼らはノマドとしてしか生きる道がない。ま、観光客相手のラクダツアーはいい稼ぎだろうしナイキとか履いてたりしたけどね。
ガイドさん曰く、今のモロッコ国王は現代的な考えの方で、国民にもっと教育の機会を与えたいと考えているそうなのだが、これがなかなか難しいらしい。
風紋

さて、ふたたびラッパーの背中に乗せてもらって帰るとしましょうか。




ということで、ラクダ編はおしまい。
コメントを残す