楽しみにしていた鳥取旅行。
松江しんじ湖温泉の1泊を加え、鳥取県西部の皆生温泉2泊の3泊4日の予定。
境港観光の続き。
混雑していた水木しげる記念館を諦め、境水道沿いにやってきた。境水道は鳥取側の境港市と島根半島の間の海峡のこと。
天気が良いので釣りを楽しんでいる方も多い。
何が釣れるのかな?
漁船も多かったが、海上保安庁の巡視艇と水産庁の漁業取締船も停泊していた。
「サカナとヤクザ」という本にもあったけど、密漁は漁業関係者にとって深刻な問題。松葉ガニ漁は11月6日が解禁日だそうだが、密漁船には解禁もなければ漁獲量制限も関係ない。そもそも日本の排他的経済水域内で、そこでは彼らにはなんの権利もない。
でも、近いから朝鮮半島からの密漁船も頻繁にやってくるのだろうな・・・
こちらはイカ釣りかな?
鳥取のイカは有名らしくて、どこの食堂でもイカ丼というメニューがあったし、温泉の夕食のお造りでも出てきた。
次に訪れたのは美保神社。
縁結びのご利益のある出雲大社と、この美保神社の両方をセット参拝すると、より一層のご利益があるのだそうだ。両参りというらしい。
今回、時間の都合で出雲には行ってないんだけども・・・
美保神社は島根半島の東側に位置しており、境港からは境水道大橋をいう橋を渡っていく。
つまり、ここでまた島根IN。
美保神社のご祭神は、三穂津姫命と事代主神。
事代主神とはえびす様のこと(同一視されているらしい)で、出雲大社の大国主命の息子にあたる。
三穂津姫命は大国主命の后神。
美保神社は出雲大社の大国主命にとっては、奥さんと息子さんの神社というわけだ。
そりゃ、ご挨拶に行かなくちゃだわ。
美保神社はえびす様の総本宮ということもあって、商売繁盛の他、豊漁と五穀豊穣のご利益があると言われている。
言われてみれば、ここは漁港だらけ。えびす様は釣竿と鯛を持っていらっしゃる。
一方、三穂津姫命は、高天原から稲穂を持って地上へ降りてきたと言われていて、五穀豊穣、家内安全、安産、子孫繁栄、歌舞音曲の神様として信仰されているらしい。
そんな美保神社は歴史を感じさせる荘厳な佇まい・・・
本殿は再建されてから200年経つのだそうだ。
経年劣化に加え、平成22年に豪雪被害で全壊してしまった久具谷社も未だ復旧の目処が立っていないとか。
http://www.mihojinja.or.jp/info/130723.php
首都圏から遠い田舎の神社とはいえ、えびす様の総本宮なのになぁ・・・
重要文化財でもあるのに・・・
こういう神社は地方にたくさんあり、神社だけでなく天守閣を再建したいなぁと思っている自治体も数多くあるのだろう。
こんなことを書くと顰蹙を買いそうだが、今の世の中、大声でゴリゴリに自己主張する者勝ちなところがある。
なんだかね・・・
神社のすぐそばは、趣ある「青石畳通り」
そろそろ日も暮れてくる時間。
皆生温泉の宿へ戻ろう。
夕餉はオール鳥取食材の会席。
二日目はカニだけの会席にしようか迷ったけど、たくさん食べるとちょっと喉がイガイガしてしまうのでススメ会席で(笑)
サワラ、シロイカ、タイ、アジのお造り。
鰆という字から、主に瀬戸内で獲れる春を告げる魚という印象だったけど、近年は鳥取県沖は秋から冬にかけて獲れるのだという。
そう言えば、この間薬師丸ひろ子さんの「食彩の王国」という番組で、鳥羽近くの答志島の「トロサワラ」を取り上げていた。
サワラというと幽庵焼きのイメージしかなかったけど、お刺身で美味しい魚なんだなぁとびっくり。今回食べてみて、確かに美味しかった。
テレビで見たのは確か鳥羽の方だったけど、機会があれば訪れてみたい。
お肉は鳥取和牛。
これを地元の塩ポン酢につけていただく。
鯛しゃぶは牛骨のスープで。
この牛骨スープが想像以上に美味しかった!
さっぱりしていて臭みもクセも全くなかったいたので、最初鯛か何かのお出汁かと思ったほど。
鳥取のご当地ラーメンは「牛骨ラーメン」
どこかで食べてみよう思っていたのだけど、結局チャンスがなかった・・・残念。
しかも空港でも買い忘れるし・・・
一夜明けて、最終日はちょっと曇り。
天気予報は晴れのち曇りだったけど、実際はドン曇り(苦笑)
朝風呂朝ごはんの後、宿の周りを散歩してから、ゆるゆると鳥取に向けて出発。
ちょーっとお天気が残念だったけど、雨降らなくて良かった。
お世話になりました!
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