本書はナチ親衛隊の将校にしてアウシュビッツの医師だったヨーゼフ・メンゲレのノンフクション小説だ。フランスの最も権威ある賞のひとつルノードー賞と、その年の最高の小説を選ぶ「文学賞の中の賞」に輝いた。 世に溢れすぎな感もある
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イスラーム政権が誕生のフランスを描くミシェル・ウエルベックの「服従」
日産会長のゴーン氏逮捕は衝撃的だった。注目されるのは日産とルノーの歪な関係の行き先だ。ルノーの筆頭株主はフランス政府。もう国営企業に近い。 国内にもゴーン氏逮捕は特捜の勇み足だったいう声もあるが、庶民のガス抜きとしてもこ
続きを読む傷だらけのカミーユ / ピエール・ルメートル
モロッコ続きなので、たまには読書ネタ。 本書「傷だらけのカミーユ」は、カミーユ・ヴェルーヴェン警部三部作の締めを飾る作品だ。 まあ、キテますよ。 フランスでの刊行は、「イレーヌ」が最初で、その次が「アレックス」だった
続きを読むマプチェの女 / カリル・フェレ
『マプチェの女』の舞台はアルゼンチン。著者はフランス人らしいが、徹頭徹尾アルゼンチンの物語だ。タイトルの”マプチェ”というのは、南米の先住民族のひとつ”マプチェ族”のことだ。 Kind
続きを読む土砂降りの『彼女のいない飛行機』読書会
夕方から横浜は土砂降り! 雨男(女)は誰だ? そんな雨にもかかわらず、今日は満席以上で大人数の大盛況だった。 そして、大荒れのお天気にふさわしく酷評の嵐… なんと平均点は4.3点!!!(10点満点中) 最高点は8点、最低
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