お金に関する本で最近読んだのは『21世紀の貨幣論』だ。 あれがフルコースならば、本書はファストフード。 雑誌BRUTUSに連載されていたらしいが、ブルータス、まだあったとは(←失礼!) マガジンハウスなので、テイストはい
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風の丘 / カルミネ・アバーテ
ファシズム政権が吹き荒らる時代の南部カラブリアの田舎が舞台の作品。 歴史大河小説といったところだろうか。イタリアの権威ある文学賞カンピエッロ賞を受賞している。 「嵐が丘読んでるの?!」と聞いてきた妹よ。装丁も雰囲気も違う
続きを読むウェイワード 〜背反者たち / ブレイク・クラウチ
本書は『パインズ -美しい地獄-』の続編だが、「まさか、まさかの続編」(笑)で、本当に全然続編がありそうな話じゃなかったのだ。 普通の作家ならあれで終わらせている。 一体どうするつもりなのかと思って楽しみにしていたのだが
続きを読む21世紀の貨幣論 / フェリックス・マーティン
文学部の出身なので経済学については門外漢だ。 ある資格取得のため少しかじったことがある程度で、その時も「経済学」は理論をグラフや数式で表したもので、経済というよりも数学的な印象が強い。 時は経ち2008年から起こったリー
続きを読む甘美なる作戦 / イアン・マキューアン
物語の舞台は60年代後半東西冷戦の真っただ中のイギリス。 MI5は出てくるし、主人公はそこに勤務もしているが、女スパイというのはなんだか違う気がする。ただ若く、恋をし、その気持に振り回された女の子の物語というほうがふさわ
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