小説とドラマとキャロットケーキで楽しむ「ナイト・マネジャー」

アマゾンプライムビデオで、トム・ヒドルトン主演の「ナイト・マネジャー」をやっている(Dlifeでもオンエアされているがこちらは吹替)
ジョン・ル・カレ原作の小説に基づくドラマで、主人公のジョナサンを演じるトムヒの抑えた演技が光る。
もうアベンジャーズのロキは死んだままでもいいかな?(笑)

これを毎週少しづつ観つつ平行して小説も再読した。
トムヒの演技はすごくいいのだが、やはり小説に如くは無しかな…

ドラマ版は時代設定を今に移しているものの、大筋はそう変わらない。
トムヒ演じるジョナサン・パインがスパイになるきっかけも同じ。カイロの高級ホテルのナイト・マネジャーだったジョナサンが、エジプトの有力者のバカ息子フレディ・ハミドの愛人ソフィーと恋に落ちる。ソフィーはハミド一族の武器ビジネス売ったことで無残に殺害されるのだ。


裏で糸を引いていたのは、英国人の大物武器商人のリチャード・オンズロウ・ローパー。ドラマではドクター・ハウスのヒュー・ローリーが演じている。「一見貴族的で優雅にみえる」というイメージにもぴったり。
ジョナサン(トムヒ)は自らの意思で、彼のもとにスパイとして潜り込む。
この作戦をイギリス側から指揮するレナード・バーは、ドラマでは女性に変更されている。アンジェラ・バーを演じているのは、英国ドラマではよく見かけるベテランのオリヴィア・コールマン。しかもアンジェラは妊娠しておりお腹が大きいというのも、いかにも今時な感じ。
ローパーの愛人ジェド役は見た目フレンチっぽいが、オーストラリア出身の女優さん。彼女も原作とは少し異なる設定で、子供(ローパー以外の男性との間の)がいることになっている。

 
ナイト・マネジャー〔上〕 (ハヤカワ文庫NV)
ナイト・マネジャー〔下〕 (ハヤカワ文庫NV)

登場人物各々微妙に設定が違っていおり、様々な事情によってか結末も少し異なる。ドラマのほうは結末がより大衆的になっている感じ。
大国の抱える矛盾、政府高官の裏切りや騙し合いといったル・カレお得意の世界感や、ロマンチックさという点でも小説のほうに軍配があがる。

小説自体はさほど長いものではないので、本来ならシーズン1でジ・エンドになるべきだが、シーズン2も製作中とのこと。ここからは完全にオリジナルになるわけだ。

ちょうど全仏オープンテニスの真っ最中。ル・カレも往年のテニスファンとして知られており、その作品にはよく全仏オープンが登場している。
作中では、ストレルスキに、テレビで選手がゲームの合間にドリンクを飲むときの顔を、「勝つほうは勝つことにそなえ、負けるほうは負けにそなえているのが観ていてわかる」と言わせている。
これが実に的を得ているとテレビ観戦していると思う。

ところで、ジョナサンという人は料理上手だ。ママ・ロウの店でローパー一行がいたく気にいったという イガイ(原作では胎貝。たぶんムール貝だと思う)の料理と、キャロットケーキが食べたくなる。
そろそろ広島産のムール貝が出る時期かな?白ワインもすすみそう。フレッシュの貝はまだスーパーには並んでなかったので、キャロットケーキだけ。
Cpicon ほどよい甘さのキャロットケーキ by konomin

ジョナサンのキャロットケーキは、おそらくもっとシンプルなものだろうけど、スパイスをきかせてクルミとレーズンを入れたもののほうが断然美味しい。

 

 

 

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