フィクション

第二進化 / A・G・リドル

2016-05-17
私はオカルトとか超常現象の類が結構好きなのだ。当然、シュメール人宇宙人説やらアトランティス人やら、いわゆる雑誌”ムー”的なことも大好き。本書はそういうアレな人向けのエンタメである。
Kindleで自費出版したものが、口コミで広がっていき、今では1万件を超えるレビューがついているほどだという。
 
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タイトルの「第二進化」というのは、文字通り、人類の”第二の進化”を意味している。
私たちの祖先、現生人類に第一の進化が起きたのは、約5万年〜6万年前のことだ。私たちは、突如として”賢くなった”のだ。
そのとき、トバ火山の噴火により現生人類は破壊的なダメージを受けたが、壊滅的な数の減少は逆に”ボトルネック効果”をもたらしたと考えられているという。
生き残った少数のなかから突然変異体が生まれ、突然変異体同士で繁殖する可能性が高まったことで、今のような進化した知能を獲得したと言われている。
 
物語は、この”トバ・カスタロフ理論”を軸に、南極で発見されたアトランティスの遺跡とナチの潜水艦、世界的テロ組織の陰謀が絡み合いつつ進んでいく。
 
主人公は、ケイト・ターナーという遺伝子研究者と、元CIAで対テロ組織のジャカルタ支局長、ディヴィッドの二人だ。
デイヴィッドは、超巨大テロ組織イマリ・インターナショナルが、「トバ計画」という暗号名で呼ばれるテロ計画の情報を掴む。その目的は地球の人口を大幅に減らそうとすることだった。
一方、ケイトはジャカルタで自閉症の子供の治験を行っていたが、イマリに襲われる。ケイトの研究こそが「トバ計画」の鍵だったのだ。
二人は、トバ計画を阻止するべく、イマリの研究所に潜入するのだが・・・
 
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日本の本でいうと、ちょっとだけ高野和明の「ジェノサイド」に似ているかも。
しかし、それよりもスケールが大きく、より複雑で、陰謀論的でもある。
ちょっと後半は「荒唐無稽さ」が加速するが(笑)続編も楽しみだ。
 
特に日本の翻訳ミステリ愛好家さんの多くは、とにかく「本格ありき」だが、この手のものももっと読まれるようになってほしいなぁ。
 
しかし、これ、上下巻にする必要ってあったのかな?
 

 

 

 

 

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