フィクション

サザーン・リーチシリーズ 全滅領域&監視機構 / ジェフ・ヴァンダミア

2015-01-15

さて、『全滅領域 (サザーン・リーチ1)』『監視機構 (サザーン・リーチ2)』
とまらなくなって一気に2まで読んでしまった。

これが、、、何がなんだかさっぱりわからない。

そういうのは悔しい。その一心で二冊立て続けに読んだのだが、しかし三作目の『世界受容』の発売はまだ先で、現在、絶賛消化不良中!

物語はかなり精神世界的比重が重く、現段階では正直何とも言えない。

 

32年前、アメリカ南部に突如としてある”事象”が発生した。それはその土地を変容させると同時に、周囲に見えない境界を作り出したのだ。
この特異な領域はエリアXと名付けられ、サザーン・リーチと呼ばれる政府の監視機関によって極秘に、その実態を究明する試みなされている。

物語は、一人の生物学者がエリアXへの第12次調査隊の一員として領域に侵入するところからはじまる。
この調査隊のメンバーは全員女性で、リーダーの心理学者、主人公の生物学者、元軍人の測量技師に、人類学者の4人からなっている。
『全滅領域』は全編この生物学者の日記という形で語られる。

エリアXへの立ち入りは、肉眼では見ることのできない境界を越えなければならない。境界を越える際は、自分自身の精神に惑わされないよう催眠状態におかれる。

無事境界を超えた調査隊は、ベースキャンプへとむかう途中で”塔”を発見する。そkこで、生物学者は壁面に書かれた文字を発見するのだ。
文字を形作っている真菌類のようなものに近づいた瞬間、胞子がはじけ彼女はそれを吸い込んでしまう。だが、それによって彼女はある力を得ることになる。
心理学者による暗示にかからなくなったのだ。そして、同時に心理学者に不信感を抱きはじめる。
その矢先、人類学者が姿を消し、残されたメンバーも容易ならぬ事態に陥いってしまう。

続く『監視機構』では、主人公はサザーン・リーチの新局長にバトンタッチされる。
第12調査隊の調査は失敗し、隊員たちは記憶を失った状態で帰還した。ただ一人心理学者を除いて。
新任局長のコントロールは、生物学者は何かを知っているとにらみ、彼女への聴取を開始する。だが、次第に彼は生物学者に対して好意を抱くようになっていく。
なぜなら、コントロール自身もサザーン・リーチの状況を見極めるために送りこまれた”調査隊”だということに気づいたからだった。
高い地位にある母親によって「最後のチャンス」だと言われて与えられた職だが、何も知らされていないという点において彼も調査隊と同じだったのだ。

一体、何が起ころうとしているのか?


『全滅領域』は読みにくかった。どうしてかというと生物学者が暗くて嫌な女なのだ。生物学者はガードの堅い孤独な人物だが、読者に対してでさえもガードが堅いのだ。

また、エリアXについては説明らしい説明はない。なぜ出現したのか?それは誰が創りだしたものなのかもさっぱりだ。
生物学者の持つ雰囲気と相まって不穏さが色濃く漂う。
人はよくわからないものに怯え、わからないがゆえに惹かれるのかもしれない。だからこそここでやめられない。

続く『監視機関』では、主人公が変わりぐっと読みやすくなる。
生物学者もコントロールも、共に複雑な家庭環境に育ち、コンプレックスとトラウマを持っているという共通点があるが、コントロールのほうがより共感しやすいキのだ。それはコントロールのほうが生物学者よりも弱いからかもしれない。

ただし、エリアXや境界の謎は据え置かれたまま。しかも、その謎は物語全体に浸潤していく。
訳わからない度マックス。
コントロールの目を通して語られるのが、現実なのか悪夢なのかさえもわからなくなっていく。

わからないがゆえに、頭の中で色々な謎解明を考えつつ読む。宇宙人の仕業なのか、パラレルワールドの決壊なのか、それとも「マトリックス」のように現実だと思ていることは現実ではく夢にすぎないのか…etc

コントロールと生物学者との間に、愛情のようなものが芽生えることは想像がつくが、物語の行く先がどこに向かっているのか私にはわからない。

大方の見方の通り、おそらくエリアXにかかる謎は、三作目でも何の説明もなされないままなのではないだろうか。
誰もを納得させるのは至難の業だし、ひとたび説明を加えれば、全体のバランスを崩してしまいかねない。

そんな感じであるから、好みは大きく分かれるだろう。駄目な人はとことん駄目だし嵌る人は嵌る。

いや、しかし、わけがわからないのだ。

 

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