ミスター・メルセデス三部作ついに完結!「任務の終わり」

最近はあまりフィクションに惹かれなくなったけど、キングは別腹。
しかも「ミスター・メルセデス」 の完結編だもの。

 

今回は「ミスター・メルセデス」 で、大量殺人を犯したブレイディが復活する。
そういう意味で「ミスター・メルセデス」 ありきの作品。
読まないと始まらない。

 

いまを遡ること6年前、リーマンショックの真っ只中に開催された就職フェアの長い列に、ブレイディは盗難したメルセデスで突っ込み多数の死傷者を出した。
次なる大量殺人を目論むが、それを阻止したのが退職刑事のホッジス、彼の家の芝刈りバイトのジェローム、ボソボソ女のホリーのトリオだった。
その後、ジェロームはハーバードに進学、ホッジスとホリーは二人で探偵社を始める。
その二人の元に、メルセデス事件で重い障害を負った被害者たちが、続々と心中事件を起こしているという知らせが…
メルセデス事件の犯人のブレイディは、ホリーの一撃によって深刻な脳のダメージを負ったため病院で生ける屍と化していたが、誰もが予想しなかった形で復活を遂げていた…

「キングにしか書けない」のはおっしゃる通り。「シャイニング 」を彷彿とさせるものもあるし、この種の仕掛けはキングならではだが、期待したほどの「怒涛感」やしつこいほどの「たたみかけ」はなかったかな…
そういう感覚も麻痺しているのかもしれないが、ホラー度という意味では、キングも歳を経るごとにマイルドになってきた。

とはいえ、キングの良いところは読みやすいこと。
Kindle版をDLしているので目でボリュームは計れないが、上下巻でもサクサクいけるのは気持ちいい。

また、無理に物語を偽物臭いハッピーエンドには持っていかないところも好きだ。
だってそれが現実だから。歳をとると様々なことを「受け入れ」なければならないが、その種の仕方がないという「受容」も物語から感じられるようになった。
もしかして、それがどんな残酷なことよりも残酷なことなのかもしれないと思ってしまう今日この頃…

ちなみにこの三部作で私が一番好きなのは、「ファインダーズ・キーパーズ 」
少年を描くことにおいてキングは定評があるが、存分にそれが生きている。

 

今一番楽しみにしているのは、キングとJJ・エイブラムスの「キャッスル・ロック」。キング作品によく出てくる架空の町を舞台にしたホラーだという。
Wowowで2月から独占放送だそうです。

 

 

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