翻訳ミステリー大賞コンベンション2017@蒲田 その1

今年も「翻訳ミステリー大賞コンベンション」に行ってきた!

本関係のイベントは久しぶり。

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翻訳ミステリー好きには恒例のこのイベントは、毎年この時期に開催される。
その前年出版された翻訳ミステリーのなかから、翻訳家の方々の投票によって「大賞」が選ばれ、その授賞式が行われるのだ。あらかじめ候補作品が4作品に絞り込まれ、当日、リアルタイムに開票される。
 
メインイベントはこの大賞の発表だが、他にも「翻訳ミステリーシンジケート」でおなじみの「書評家七福神」選出作品の振り返りトークや、読者賞、各出版社対抗の今後刊行されるイチオシ作品のビブリオバトルなど、盛りだくさん。
 
はっきりいって、翻訳のお仕事に携わっている方以外にとっては、オタクでマニアなイベントなのである。
 
「・・・。」
 
 
まずは、大会運営事務局を代表し田口先生が開会のご挨拶。
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続いて、フレンチミステリー翻訳家の高野優さん主催フランスミステリ未訳短編翻訳コンテストの結果報告。
今年の1位は、カリーヌ・ジュベルの「ポスト・モルテル」 吉野さやか訳
 
最近飛ぶ鳥を落とす勢いのフレンチミステリー界。5位にはフランク・ティリエの「よそ者」が!

「シンドロームE」「GATACA」のシャルコとルーシーのシリーズかめちゃくちゃ面白かったのに、続編がでない・・・

ハヤカワさーーん!待ってる読者がここにいまぁーす!!!

 
 
 
続いては、これが目的の方も多い「七福神による翻訳ミステリーこの1年」
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書評七福神のなかから、今年は(右から)北上次郎さん、吉野仁さん、川出正樹さん、杉江松恋さんがいらっしゃった。
毎年、もっとも楽しみにしているのが北上トーク(笑)
この話題についていくために読まなきゃ!という妙なモチベーションにもなっていたりする。
 

 
書評家7人の方々が、その月に読んだ本のなかで一番良かったものを挙げ、その1年分まとめたものが上記の表。これが、それぞれ個性を反映していて面白い。
吉野さんの昨年のベスト1は、「マプチェの女」、川出さんは「彼女が家に帰るまで 」杉江さんは「プラハの墓地」 だそうです。
 
高評価な「マプチェの女」。前半悲惨で、後半無難な感じだったという記憶しかないというのは、一体どこまでトコロテン式な頭なのか。
アルゼンチンものは「ブエノスアイレス食堂」が凄すぎで、フィリップ・カーの「静かなる炎」の イメージが鮮烈すぎた。
 
「プラハの墓地」 は、文書偽造を生業しているちょっとやばい男シモニーニの物語。このシモニーニ、ある朝起きるとふと自分のものではない聖職者の服を着、曜日を勘違いしていることに気づいたりするやばい奴。しかし、めちゃくちゃ性格が悪いので同情はしない(笑)
テーマは「憎しみと陰謀」。人間がもつ負の感情のパワーは驚くばかりだが、そこはエーコなので万人向けではないかも。お値段もなかなか(汗)
 
  
 
 
そして、北上さんは、、、
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C・J・ボックス「狼の領域」 は、なんと、5年に一度の大作だという絶賛ぶり。
ちなみに、10年は「グレイマン・シリーズ」!
 

に手をつけられなかったのは、ひとえにKindle版がなかったから…

電子版も出してください…
 
ロバート・ゴダードの新作「謀略の都 1919年三部作」も、「Kindle化リクエスト」をクリックしまくっていたのに、待てど暮らせどKindle化されない(泣)
絶対読みたかったので、しびれを切らして紙の本を買ってしまった。
紙の本だとヤマトのお兄さんのお仕事を増やしてしまうデメリットがあるのだ。
 
さて、今回一瞬しか話題に上らなかったが、北上さんといえばグレイマン、グレイマンといえば北上さん。彼が声を裏返らせて「暗殺者グレイマン」を絶賛したのは、いまを遡ること6年前?のコンベンションだった。すきま風の入る寒い旅館の大広間で、それはそれは熱く語ったものだった。
その影響で私も「暗殺者グレイマン」を買ったし(笑)横浜読書会のメンバーにも買った人がいた(笑)きっと他にもたくさんいらしたはず(笑)
 
 
第5作にあたる「暗殺者の反撃」は、グレイマンがなぜ古巣のCIAに命を狙われているかが明らかになり(今頃?!)、なんとそれが解決する。普通ならそこで物語は終わってしまうのだが、これがなぜだか終わらない。
ここから第二のグレイマンの人生が始まることになる、、らしいが、何をするつもり?
くれぐれも「あの時、終わっておけば・・・」ということになりませんように。
    

 

 
 
 
 
休憩を挟んで、「翻訳ミステリー大賞のリアルタイム開票&授賞式」。
今年の候補作品は、
アンデシュ・ルースルンド&ステファン・トゥンベリ(著)、ヘレンハルメ 美穂&羽根 由 (翻訳) 
 

ジョー・ネスボ (著)、鈴木 恵 (翻訳)

 

マプチェの女 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

カリル フェレ (著)、加藤 かおり&川口 明百美 (翻訳)
 

ミスター・メルセデス ミスター・メルセデス
スティーヴン・キング  (著), 白石 朗 (翻訳)

 

話題作揃いなので、4作品皆読んでいるという方も多いのでは?

かくいうわたしもそう。
で、個人的にはキング&白石コンビで決まり!と思っていた。
だって、キングのミステリよ?
エドガー賞受賞作で、すごくすごく良くできていたのよ?
受賞作中もっとも仕事量が多かった(?)白石さんが表彰されるとこが見たいじゃないの。
 
でも、、、わたしの予想は毎年はずれるのが常…
 
 
開票とともに、ポーちゃんの顔が貼られていく。
大きいポー=ポー10個分
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初っ端から、「その雪と血を」がぶっちぎり。
勢いが違ったわ・・・
 
 
翻訳家の鈴木恵さん、早川書房の担当者さま、
おめでとうございます!
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大人気の撮影シーンだったので、人の頭ばかりがうつってしまっていて、
ピントがボケてるのしか撮れなんだ。
右が鈴木恵さん。男性だとは今の今まで知らなかった・・・
 
その映像的な美しさへの賞賛と、クリスマス前に読みたかった〜!というコメント多し。
確かに、クリスマスの時季に読むとグッとくるかも・・・
 
なんとこの続編(当然主役は変わる🐡)も刊行予定なのだそうだ。
次はコミカルな仕上がりらしい。
ネスボもマメだなぁ。
 
 
その2につづく・・・

 

 

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