毎年Wowwowが生放送しているアカデミー賞授賞式。今年は録画しておいたものを観た。
今年は開催前にスパイク・リー監督が、黒人のノミニーが一人もいないこと立腹、
「アカデミー賞は真っ白だ」とボイコットを宣言したことで話題にもなっていた。それを意識してか、人種問題に限らず全体的にメッセージ色が強いものとなったみたいである。
司会は黒人コメディアンのクリス・ロック。彼は77回アカデミー賞でも司会をしているのだが、その頭の良さには脱帽!
差別問題といった深刻な問題をブラックジョークを交え、笑いで緩衝させて場の雰囲気を壊すことなく、「アカデミーも映画界も変わるべきだ」というメッセージを届けた。
「レオは毎年大役を演じている。でも、黒人の俳優たちはそうじゃない。僕が言いたいのは、もっとチャンスをくれということなんだ。」
毎年大役を演じてはいるものの無冠だったレオ様は、6度目のノミネートにしてようやく、主演男優賞の受賞となった。
彼の大仰な演技はアカデミー会員の趣味に合わないが、その大仰さが活かせる『ウルフ・オブ・ウォールストリート』ですらダメだったときは、もう一生縁がないと思ったものだ。でも悲願の受賞おめでとう。
熊と格闘してようやく掴んだオスカー。会場にはその熊じゃないけど、熊の着ぐるみも来ていた。
個人的には、シルヴェスタ・スタローンにもあげたかったが。
スタローンは、助演男優賞にノミネートされていたが、「ブリッジ・オブ・スパイ」のマーク・ライアンスが受賞した。ロッキー以来のノミネートだったのだが。
人種にも壁はあるが、アクション俳優にとっても壁はある。俳優の肉体改造が演技の一環として評価されるのなら、彼らの不断の努力もまた評価してしかるべきだと思うのだが・・・
また、クリスは性差別についても、こう言及した。
「女優にばかりドレスのことを聞くのは禁句だとよくいわれるけど、でも、男性に聞いても仕方ないじゃない。だって皆同じ服を着ているんだから。
そりゃ、ジョージ・クルーニーがイエローグリーンのタキシードを着ていて、白鳥がお尻から出てきでもしたら、聞くけど。」
そんなジョージ・クルーニーも是非みたいものだが、今年、女優たちのドレスで一際輝いてたのは、ダントツで、シャーリーズ・セロン。
※以下の写真はすべてVOUGEから拝借
ドレスは、ディオール・クチュール。深すぎるほどのVネックに、ハリー・ウィンストンのジュエリーがぴったり。
一番最初のプレゼンテーターということもあり、その美しさに圧倒された。
主演女優賞は「ルーム」のブリー・ラーソン。エマ・ドナヒューの「部屋 」が原作の映画。ドレスは、グッチらしいです。
助演女優賞は「リリーのすべて」のアリシア・ビカンダー。
ルイ・ヴィトン。
ルイ・ヴィトンとかプラダはあまりレッドカーペット向きじゃないと思ってたけど、これはかわいいし、彼女にもよく似合ってた。
ケイト・ブランシェットは、今年もアルマーニ。
今年の流行色、ダスクブルーのこのドレスは1000万円以上したらしい。
ディオールのミューズ、ジェニファー・ローレンス。
ジバンシーのミューズ、ルーニー・マーラちゃん
このVOGUEの写真は、バックが白なのでわかりにくいが、繊細なレースがすごく綺麗。同じくジバンシーのミューズだったヘップバーンを彷彿とさせる清楚な美しさだった。WOWのゲストだった映画評論家の町山 智浩さんも絶賛。
歌曲賞は、「007 スペクター」WRAITING’S ON THE WALLのジミー・ネイプス&サム・スミスにさらわれてしまったけど、パフォーマンスはガガ様の圧勝!
そんなガガ様のドレスは、専属スタイリストだったブランドン・マックスウェルのもの。
ブランドン・マックスウェルは2015年秋冬コレクションでデザイナーとしてデビューしたばかりだそうだ。
一見ドレスだが、実はパンツという凝ったつくり。
その他、制作陣関連はマッドマックスチームが総なめにした。
監督賞は、「レヴェナント 蘇りし者」のアレハンドロ・G・イニャリトゥ監督が受賞。昨年に続き、イニャリトゥ旋風が!
激戦と言われた作品賞は「スポットライト 世紀のスクープ」で、プレゼンテーターは、モーガン・フリーマンだった。
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